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Bass X Machina(バス エクス マキナ)とは?|スチームパンク西部劇の主人公は、実在した保安官だった

執筆者の写真: 日本スチームパンク協会
日本スチームパンク協会
12 分前
読了時間: 20分
スチームパンク対談シリーズ「喫茶蒸談(STEAMOGRAPHY)」のシリーズ共通カード。第84回喫茶蒸談 今回はアニメバスエクスマキナとスチームパンク西部劇について

喫茶蒸談へようこそ


2026年11月3日、Netflixでスチームパンク西部劇『Bass X Machina: バス X マキナ』の配信が始まる。機械の腕を持つ保安官、赤い目の機械の牛、空を飛ぶ装甲機関車。見た目だけでも十分に心が躍るが、この作品には配信前に知っておくと面白さが倍になる事実がある。主人公のバスには、実在のモデルがいるのだ。史実だけで映画になるほどの人物に、なぜわざわざ機械の腕を与えるのか。配信前なのでネタバレは一切なし。スチームパンクという表現が何をしているのかを、この作品を手がかりに考えてみる。



■この対談に登場するふたり


MaRyの発言アイコン

MaRy(マリィ):  日本スチームパンク協会 代表理事。感覚派で、スチームパンクの"ワクワクするところ"を見つけ出すのが得意。気になったことはどんどん質問するスタイルで、対談の聞き手としても案内役としても活躍中。


ツダイサオの発言アイコン

ツダイサオ:日本スチームパンク協会 理事。物事を論理的に捉えるタイプで、歴史や文化、技術の観点からスチームパンクを語るのが得意。蒸談ではMaRyの投げかけにじっくり応える"解説役"として登場することが多い。


11月3日、Netflixでスチームパンク西部劇が始まる



MaRyの発言アイコン

Netflixで新しいスチームパンクのアニメが始まるって聞いたんだけど。しかも西部劇なんだって?


ツダイサオの発言アイコン

『Bass X Machina: バス X マキナ』(バス エクス マキナ)だね。11月3日から世界独占配信。舞台は無法地帯になった荒野で、主人公は家族を守るために、裁判官と陪審員と死刑執行人の三役をひとりで背負うことになる父親。


MaRyの発言アイコン

三役ひとりで。重いな……。


ツダイサオの発言アイコン

敵は無法者だけじゃなくて、機械や超常的な脅威まで出てくる。先行公開された画像には、目を赤く光らせた機械仕掛けの牛とか、装甲をまとって空を飛ぶ機関車まで写ってる。


MaRyの発言アイコン

空飛ぶ機関車! それ、完全にこっちの守備範囲じゃん。


ツダイサオの発言アイコン

主人公のバス自身も、片腕が機械なんだ。


MaRyの発言アイコン

見た目からしてスチームパンクなんだね。作ってるのはどこなの?


ツダイサオの発言アイコン

アニメーション制作は韓国のスタジオミール。『レジェンド・オブ・コーラ』や『ウィッチャー 狼の悪夢』を手がけたところだね。原案はラション・トーマスというアメリカ人のクリエイター。この人の話はあとでするとして、先に言っておきたいことがあってね。


MaRyの発言アイコン

なに?


ツダイサオの発言アイコン

主人公のバスには、実在のモデルがいるんだ。



『Bass X Machina: バス X マキナ』は2026年11月3日からNetflixで世界独占配信されるスチームパンク西部劇。無法地帯の荒野で、家族を守るため裁判官・陪審員・死刑執行人の三役を背負う父親を描く。制作は韓国のスタジオミール、原案はラション・トーマス。主人公バスは機械の腕を持ち、実在の人物をモデルにしている。


主人公のモデルは、実在した保安官バス・リーブス


MaRyの発言アイコン

実在の人? 西部劇の?


ツダイサオの発言アイコン

バス・リーブス。19世紀後半のアメリカで連邦保安官補をしていた人物なんだけど、経歴がちょっと出来すぎてる。


MaRyの発言アイコン

出来すぎてる?


ツダイサオの発言アイコン

1838年、アーカンソーで奴隷として生まれてる。南北戦争のさなかに主人と揉めて殴り倒し、そのまま逃げ出したと伝えられてる。逃げた先が、当時インディアン準州と呼ばれていた、今のオクラホマのあたり。


MaRyの発言アイコン

逃亡奴隷だったんだ。


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そこでチェロキーやセミノールの人たちと暮らして、言葉と追跡術を身につけた。それが後で効いてくる。1875年に連邦保安官補に任命されるんだけど、ミシシッピ川より西では最初期の黒人保安官補のひとりだった。


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足跡を読めて、そこに暮らす人たちとも話せる。保安官にはうってつけだね。


ツダイサオの発言アイコン

そう。担当区域はおよそ19万平方キロ。日本の国土の半分くらいを、馬で回ってたことになる。


MaRyの発言アイコン

広すぎる……。


ツダイサオの発言アイコン

で、ここからが本題でね。彼は読み書きができなかった。


MaRyの発言アイコン

え、保安官なのに? 令状とかどうしてたの?


ツダイサオの発言アイコン

全部暗記してた。 誰かに読み上げてもらって、それを覚えて出ていく。それで、一度も人違いで逮捕したことがないと言われてる。


MaRyの発言アイコン

うそでしょ……。


ツダイサオの発言アイコン

生涯で逮捕した人数は3,000人以上。変装の名手でもあった。身長は188センチ、並外れた怪力で、銃の腕もその一帯でいちばん恐れられていた。帽子やベルトを撃ち抜かれたことはあっても、本人は一度も撃たれていない。


MaRyの発言アイコン

もう漫画の主人公だよ、それ。


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極めつけが1902年。殺人を犯した自分の息子に逮捕状が出たとき、本人がその令状を引き受けて、息子を逮捕してる。


MaRyの発言アイコン

……。


ツダイサオの発言アイコン

作品のあらすじに「家族を守るため」「愛する者を失う危険を冒して」とあるでしょ。史実を知ってから読むと、あの一文の重さが変わってくる。


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うん、ぜんぜん違って見える。


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ちなみに、彼がローン・レンジャーのモデルだったという説もある。こっちは決定的な証拠がない仮説だけどね。



バス・リーブス(1838〜1910)は奴隷として生まれ、南北戦争中に逃亡してインディアン準州で先住民の言語と追跡術を身につけた。1875年に連邦保安官補となり、ミシシッピ川以西で最初期の黒人保安官補のひとりとされる。読み書きができず令状を暗記していたが人違いの逮捕はなく、生涯の逮捕者は3,000人以上。1902年には自分の息子を逮捕している。


史実だけで十分なのに、なぜ機械の腕をつけるのか


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でもさ、そこまで史実がすごいなら、そのまま実写にすればいいんじゃない? なんで機械の腕とかロボットとか足すの? ちょっと盛りすぎな気もする。


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そこがこの記事でいちばん話したいところなんだよ。僕は、盛ってるんじゃなくて、見えるようにしてるんだと思ってる。


MaRyの発言アイコン

見えるように?


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ちょっと自分の本の話になっちゃうんだけど。


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宣伝だ(笑)。


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(笑)去年出した『蒸気の力、機械の美』っていうスチームパンクデザインの入門書で、いちばん何度も書いたのが「隠すのではなく、見せる」ってことなんだ。


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歯車とかパイプをむき出しにする、っていうあれね。


ツダイサオの発言アイコン

そう。普通の機械は、仕組みをカバーの中に隠す。でもスチームパンクは、歯車もバルブも配管も外に出して、動力がどう流れているかを見せる。見えないはずのものを、見える形にするんだよ。


MaRyの発言アイコン

うん。


ツダイサオの発言アイコン

で、これは機械だけの話じゃないと思ってて。バス・リーブスの強さって、どこにあった?


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え……暗記力とか、追跡術とか、言葉ができることとか。あと意志の強さ。

(笑)。


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全部、外からは見えないでしょ。


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うん。でもさ、見えない内面を見せるのって、普通は台詞とか演技とか音楽の仕事じゃない? 機械の腕でそれをやっちゃうのって、ちょっとずるい気もする。


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そこは大事なところでね。僕も、腕が内面を説明してるとは思ってないんだ。もしそうなら、ただの見た目頼みになっちゃう。


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じゃあ、何をしてるの?


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問いを立ててるんだと思う。歯車がむき出しの機械を見ても、それだけで仕組みが全部分かるわけじゃないでしょ。でも「これ、どうやって動いてるんだろう」って覗き込みたくなる。


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あー、見えると知りたくなる。


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スチームパンクの「見せる」は、説明することじゃなくて、知りたくさせることなんだよ。機械の腕も同じで、画面に映った瞬間に「この人の腕に何があったんだ」という問いが立つ。その答えを語るのは、台詞や演出や音楽の方。 腕は、そこへの入口を作ってるだけ。


MaRyの発言アイコン

腕が問いで、ドラマが答えなんだ。


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僕の読みではね。配信前だから、作品の中で腕がどう描かれるかはまだ分からない。でも少なくとも、スチームパンクという表現にはそういう力がある。



スチームパンクのデザインの根本には「隠すのではなく、見せる」という姿勢がある。ただしそれは仕組みを説明し尽くすことではなく、見る人に「どう動いているのか知りたい」と思わせることにある。機械の腕も人物の内面を代弁するのではなく、「この腕に何があったのか」という問いを立て、その答えを台詞や演出に委ねる入口として機能すると読める。


機械の腕は、強さと代償を同時に見せる


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でも、機械の腕って、強いってだけじゃなくない? なんか痛そうというか。


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そう、そこが大事。機械の腕があるってことは、生身の腕を失ってるってことだからね。


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強さの証拠でもあるし、何かを失った証拠でもあるんだ。


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『鋼の錬金術師』のエドの機械鎧(オートメイル)を思い出すと分かりやすいと思う。あれも、兄弟が何を失って、それでも何を取り戻そうとしているのかが、腕と脚を見るだけで伝わるでしょ。


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うん。初めて見たとき、この子たちに何があったんだろうって思った。


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本の中で、もうひとつ書いたことがあってね。古びた懐中時計やゴーグルを見ると、「これは誰の手に渡って、どんな旅をしてきたんだろう」って想像するでしょ。ディテールが物語を語るっていう話。


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傷とか、くすみとかね。


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機械の腕はその最たるものだと思う。傷だらけの腕を一目見ただけで、この人が何と戦って、何を失ってきたのか、想像が始まる。腕が物語のすべてを語るわけじゃない。でも、物語を聞きたくさせる。


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なるほどなあ。史実のバスが抱えてた重さに、腕のほうから近づいていける感じだ。


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だから、史実に機械を足すのは、史実を軽くすることじゃない。むしろ史実の重さの中へ、観る人を引き込むための入口を作ってるんだと思う。



機械の腕は強さの象徴であると同時に、生身の腕を失った代償の証でもある。スチームパンクでは使い込まれた道具のディテールが持ち主の来歴を想像させるように、機械の腕は人物が何と戦い何を失ったのかという想像を呼び起こし、物語へ引き込む入口になる。


実在の人物を、もうひとつの歴史に連れてくる


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実在の人を機械だらけの世界に連れてくる作品って、ほかにもあるの?


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スチームパンクはむしろそれが得意なジャンルなんだ。代表的なのが小説の『ディファレンス・エンジン』。詩人のバイロンが首相になってて、バベッジの計算機が完成してる19世紀のイギリスが舞台でね。


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本物の歴史上の人が出てくるんだ。


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『屍者の帝国』も、実在の人物と物語の登場人物を19世紀に呼び集めてる。史実を否定するんじゃなくて、史実の隣に「もうひとつの歴史」を並べる。 スチームパンクでよく使われる手のひとつなんだ。実在の人物が出てこない作品だっていくらでもあるから、決まりってわけじゃないけどね。


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本物の人がいるから、嘘の世界にも手触りが出るのか。


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そういうこと。で、さっきのラション・トーマスの話に戻るとね。この人、前作もまったく同じことをやってるんだよ。


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前作?


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2021年にNetflixで配信された『YASUKE -ヤスケ-』。織田信長に仕えたアフリカ出身の侍、弥助が主人公で、舞台はメカと魔法が入り混じる戦国時代。


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弥助! なにかと話題になる人だよね。それにメカを足したんだ。


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そう。歴史の中に確かにいたけど、あまり語られてこなかった人物を、ジャンルの世界に連れてきて主役にする。今回のバス・リーブスも、同じ線の上にある。


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その人自身はどういう人なの?


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ニューヨークのサウスブロンクス出身で、2009年に韓国のアニメスタジオに移って、そこで正規スタッフとして働いた最初のアメリカ人アニメーターと言われてる。今は東京の目黒に住んでて、『YASUKE』はMAPPA、その前の『キャノン・バスターズ』は日本のサテライトと組んで作ってる。


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アメリカの話を、韓国のスタジオと東京に住むアメリカ人が作ってるんだ。


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実はそこにも、もうひとつ話したいことがあってね。



スチームパンクは実在の人物を架空の技術がある「もうひとつの歴史」に置くことを得意とする。『ディファレンス・エンジン』のバイロンやバベッジがその例である。原案のラション・トーマスは前作『YASUKE -ヤスケ-』でも、実在の侍・弥助をメカと魔法の戦国時代に置いており、今作も同じ系譜にある。


ブームを、作り手として描いた世代


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前に中国のアニメ映画の回で、『ナタ転生』や『新封神演義・楊戩』の話をしたでしょ。


MaRyの発言アイコン

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あのとき、2012年ごろの世界的なスチームパンクブームを20代で浴びた世代が、今ちょうど作品を任される立場になってるんじゃないか、って話をした。


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うん、覚えてる。


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じゃあ韓国も同じなのかなと思って調べてみたんだ。そしたら、ちょっと入口が違ってた。


MaRyの発言アイコン

違うって?


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韓国では、中国ほどスチームパンクがそこまで大きなブームにはなってないらしいんだよ。


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え、そうなんだ。


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朝鮮半島は、蒸気の時代がすごく短くてね。ソウルでは、路面電車が蒸気機関車の鉄道より数か月早く走り出してる。ガス灯より先に電灯がついたとも言われてる。


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蒸気を飛ばして、いきなり電気になっちゃったんだ。


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そう。しかもその時代は、そのまま日本の統治時代へとつながっていく。明るい冒険物語の舞台にはしにくいんだよね。だから韓国では、高度成長期と重なるサイバーパンクの方が好まれてきた、という見方があるんだ。


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じゃあ、世代の話は韓国には当てはまらないのか。


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それがね、別の形で当てはまってるかもしれない。スタジオミールは2010年にできた会社で、最初の大きな仕事が、2012年4月に放送が始まったアメリカのアニメ『レジェンド・オブ・コーラ』なんだ。


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2012年って、まさにブームのど真ん中だ。


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しかもコーラの舞台は、1920年代風のスチームパンクの街。そして制作側が影響を受けた作品として挙げているのが、『トライガン』と『鋼の錬金術師』。


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え、トライガンって西部劇みたいなSFだよね。ハガレンは、さっき話した機械の腕……。


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そうなんだよ。しかもハガレンは、海外ではスチームパンク作品としてよく名前が挙がるんだ。機械鎧に蒸気機関車、産業革命のころのヨーロッパを思わせる街並みだからね。


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あー、言われてみれば、そのものだ。


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つまりブームの真っ只中に、日本の西部劇SFと、海外でスチームパンクとして親しまれてる漫画を参照しながら、韓国のアニメーターたちがスチームパンクの街を描いてたことになる。


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それで14年後に、機械の腕の保安官が出てくる西部劇を作ってるんだ。


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だから僕はこう考えてる。中国の監督たちがブームをファンとして浴びた世代だとしたら、韓国のアニメーターたちは、ブームを作り手として描いた世代なんじゃないかって。


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浴びた側と、描いた側か。


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ただ、今作の監督やスタッフの名前はまだ公表されてないから、あくまでスタジオとしての流れの話。個人の世代まで言い切れるわけじゃない。僕の仮説として聞いてほしい。


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でも、日本のアニメが韓国を通って、アメリカの西部劇になって帰ってくるって考えると、なんか面白いね。


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もうひとつ面白い符合があってね。韓国でも2021年に、蒸気機関が発達した朝鮮王朝を描く小説のアンソロジーが出てる。日本でも『蒸気駆動の男』というタイトルで翻訳されてるんだけど、向こうでの宣伝文句が「K-スチームパンクの時代が来る」だった。


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2021年って、ナタ転生と同じ年じゃない?


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そう。中国でも韓国でも、同じころに自分たちの歴史と蒸気を掛け合わせ始めてるんだ。この本は、いずれ小説の回でちゃんと扱うつもり。


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楽しみにしてる。


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スチームパンクはもう、どこか一つの国のものじゃなくなってきてるんだよね。



韓国ではスチームパンクは大衆的なブームにはなっておらず、蒸気の時代が短かった歴史がその背景にあるとされる。一方でスタジオミールは、世界的なブームの只中だった2012年に、1920年代風スチームパンクの街を舞台とする『レジェンド・オブ・コーラ』の制作に参加しており、同作は『トライガン』と、海外でスチームパンク作品として挙げられることの多い『鋼の錬金術師』を影響源に挙げている。2021年には朝鮮王朝を舞台にした韓国のスチームパンク小説アンソロジー(邦題『蒸気駆動の男』)も刊行された。


『ワイルド・ワイルド・ウエスト』から続く、スチームパンク西部劇



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西部劇とスチームパンクっていえば、やっぱり『ワイルド・ワイルド・ウエスト』だよね。


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1999年の映画だね。ウィル・スミス主演で、蒸気で動く巨大な蜘蛛型メカが出てくる。僕も本の中で、西部劇とスチームパンクを掛け合わせた代表例として取り上げたんだ。


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でも、あのくらい大きな作品って、あれ以来じゃない?


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映画やアニメの大作としては、たしかにそうかもしれない。だから『バス X マキナ』は、久しぶりの本格的なスチームパンク西部劇ってことになるね。


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じゃあ、その間はずっと空いてたの?


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いや、愛好家の世界ではずっと続いてたんだよ。たとえばアメリカだと……。


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ツダイサオの発言アイコン

(笑)やっぱりそこだよね。


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だって、あの人たちの動画にはすごく影響受けたもん。ゴーストバスターズをスチームパンクにしたような設定で、衣装も小道具も凝ってて。


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南カリフォルニアの愛好家たちのパフォーマンス集団で、2009年からYouTubeで動画シリーズを公開してた。2012年前後のブームのころも活発に動画を出してたし、コミコンにも出てるし、パニック!アット・ザ・ディスコのミュージックビデオにも出演してる。


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しかもメンバーの人が、日本にも来てくれたんだよね。


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日本蒸奇博覧会が始まるより前、日本で最初にやったスチームパンク花見に、メンバーのシェインさんが遊びに来てくれたんだ。


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あれは嬉しかったなあ。


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で、彼らの動画を見てると、どこか西部劇っぽいんだよね。やっぱりアメリカの愛好家だから、荒野やガンマンの匂いが自然に混ざってくるんだと思う。


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イギリスのスチームパンクとは、ちょっと空気が違うんだよね。


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そう。アリゾナのツーソンでは、2011年から『ワイルド・ワイルド・ウエスト』の名前をそのまま冠したスチームパンクのイベントが開かれててね。最初の会場は、西部劇の撮影所だった。リーグ・オブ・スチームも出演してる。


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映画の名前が、イベントになって残ってるんだ。


ツダイサオの発言アイコン

そのイベントも15年続いて、今年3月の開催が最後になったんだけどね。


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え、今年? それで秋に『バス X マキナ』が始まるんだ。なんだかバトンを渡したみたい。


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たまたまだろうけど、そう見えるよね。少なくとも、アメリカのスチームパンクには、ずっと前から西部劇が混ざってたんだと思う。

MaRyの発言アイコン

日本でも今、スチームパンクな西部劇の漫画が連載中だよね。


ツダイサオの発言アイコン

『Dr.STONE』の作画で知られるBoichi先生の『THE MARSHAL KING』だね。少年ジャンプ+で2025年2月から連載してる。タイトルのとおり、こっちも保安官の物語なんだ。


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保安官つながり!


ツダイサオの発言アイコン

しかもBoichi先生はソウル出身で、2004年から日本で描いてる漫画家なんだよ。さっきの韓国の話ともつながってくる。


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韓国出身の人が、日本で、アメリカの西部劇を描いてるんだ。


ツダイサオの発言アイコン

スチームパンク西部劇の新作が、アニメと漫画で同時に走ってる。ちょうどいい時期に来てるんだと思うよ。




西部劇とスチームパンクの組み合わせは、1999年の映画『ワイルド・ワイルド・ウエスト』で広く知られるようになった。その後も愛好家の間で続き、南カリフォルニアのパフォーマンス集団「リーグ・オブ・スチーム」は2009年からYouTubeで動画シリーズを公開した。アリゾナ州ツーソンでは2011年から映画の名を冠したスチームパンクイベントが西部劇の撮影所などで開かれ、2026年3月の開催を最後に幕を閉じた。日本では2025年2月から、ソウル出身の漫画家Boichiによる保安官の物語『THE MARSHAL KING』が少年ジャンプ+で連載されている。


西部劇とヴィクトリア朝は、同じ時代だった


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でも、なんでそんなに自然に混ざるんだろう。日本だと、スチームパンクってイギリスのイメージが強いから。


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年表を並べてみると分かるよ。バス・リーブスが保安官として働いていたのが、1875年から1907年。ヴィクトリア女王の在位が、1837年から1901年。


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……ほとんど重なってる。


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ほぼ丸ごと同じ時代なんだよ。前に話した水晶宮のロンドン万博が1851年、蒸気機関で飛んだ最初の飛行船が1852年。そのころアメリカの西では、保安官が馬で荒野を駆けてた。


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ロンドンで水晶宮を見上げてた人と、荒野で令状を暗記してた人が、同じ時代を生きてたんだ。


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同じ19世紀の、別の場所の話なんだよね。


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そう考えると、西部劇とスチームパンクがくっつくのって、ぜんぜん不思議じゃないね。


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本の中でも書いたんだけど、スチームパンクはゴシックやサイバーから始まって、そこから西部開拓時代や和風、アフリカンみたいに、いろんな文化と混ざりながら広がってきた。正解の形が一つに決まってないからこそ、どこへでも行ける。西部劇は、その中でもかなり早くから一緒にいた親戚なんだ。



バス・リーブスが保安官を務めた1875〜1907年は、ヴィクトリア女王の在位(1837〜1901年)とほぼ重なる。西部劇とヴィクトリア朝は同じ19世紀の別の場所の物語であり、スチームパンクはゴシックを起点に西部開拓時代などさまざまな文化と融合して広がってきた。


西部を作ったのは、蒸気機関車だった


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で、もうひとつ。西部劇の定番のシーンって、何を思い浮かべる?


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えーと、酒場、決闘、駅馬車……あと列車強盗!


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そう、列車。西部を西部にしたのは、蒸気機関車なんだよ。


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どういうこと?


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1869年にアメリカの大陸横断鉄道がつながる。それまで何か月もかかった東西の移動が、一週間ほどになった。人も物も一気に西へ流れ込んで、町ができて、牛が運ばれて、お金が動き始める。


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鉄道がなかったら、西部劇の町そのものがなかったんだ。


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列車強盗が西部劇の華になったのも、列車がお金と人を運ぶ大動脈だったからだよね。荒野の真ん中に立ってる給水塔も、蒸気機関車に水を補給するためのものだし。


MaRyの発言アイコン

あー、あの塔ってそういうことだったんだ。


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つまり西部劇の風景のど真ん中には、最初から蒸気機関が走ってたんだよ。


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じゃあ『バス X マキナ』の空飛ぶ機関車って……。


ツダイサオの発言アイコン

僕には、西部劇の主役だった蒸気機関車を、もう一段だけ空想の方へずらしたものに見える。まったく別のものをくっつけたんじゃなくて、もともとそこにあったものを、少し大きく、少し派手に見せてる。


MaRyの発言アイコン

それって、さっきの「隠すのではなく、見せる」の話と同じだ。


ツダイサオの発言アイコン

そうなんだよ。スチームパンク西部劇って、足し算に見えて、実は西部劇の中に最初からあった蒸気を掘り起こしてるんだと思う。



1869年に完成したアメリカの大陸横断鉄道は、東西の移動を数か月から一週間ほどに縮め、西部の町と経済を生んだ。列車強盗や給水塔など西部劇の定番の風景は蒸気機関車を前提にしている。スチームパンク西部劇は異質なものの組み合わせではなく、西部劇に最初からあった蒸気を掘り起こす表現といえる。


着地


MaRyの発言アイコン

なんかさ、今日の話を聞いてたら、機械の腕の見え方が変わった気がする。


ツダイサオの発言アイコン

どう変わった?


MaRyの発言アイコン

最初は「かっこいいから付けてる」と思ってたの。でも今は、あの腕の中に、暗記した令状とか、追いかけた足跡とか、息子に手錠をかけたときの気持ちとかが、全部詰まってるように見える。


ツダイサオの発言アイコン

それはもう、スチームパンクの見方そのものだと思うよ。


MaRyの発言アイコン

歯車の向こうに物語を見る、ってやつだ。


ツダイサオの発言アイコン

うん。19世紀の荒野に、読み書きのできない保安官が確かにいた。その人の見えなかった強さに、機械の腕という形が与えられて、11月3日に動き出す。


MaRyの発言アイコン

配信が始まったら、腕のディテールばっかり見ちゃいそう。


ツダイサオの発言アイコン

それでいいと思う。傷やくすみを見ながら、「この腕は何を掴んできたんだろう」って想像する。その想像の分だけ、あの作品はきっと面白くなる。


よくある質問


Q.  Bass X Machina(バス X マキナ)とはどんな作品ですか?


A.Netflixで配信されるスチームパンク西部劇のアニメーションシリーズです。無法者や機械、超常的な脅威があふれる無法地帯の荒野で、家族を守るために裁判官・陪審員・死刑執行人の三役をひとりで背負う父親バスの戦いを描きます。主人公は機械の腕を持ち、機械仕掛けの牛や空を飛ぶ装甲機関車なども登場します。制作は韓国のスタジオミール、原案は『YASUKE -ヤスケ-』のラション・トーマスです。


Q. . 配信日はいつですか?


A.2026年11月3日(火)から、Netflixで世界独占配信されます。


Q.  主人公バスのモデルは実在の人物ですか?


A.はい。19世紀後半のアメリカで連邦保安官補を務めたバス・リーブス(1838〜1910)がモデルです。奴隷として生まれ、南北戦争中に逃亡したのち、1875年にミシシッピ川以西で最初期の黒人保安官補のひとりとなりました。読み書きができなかったため令状を暗記していたとされ、生涯で3,000人以上を逮捕し、自分の息子を逮捕したことでも知られています。


Q. スチームパンクと西部劇にはどんな関係がありますか?


A.時代がほぼ重なっています。スチームパンクが舞台とするヴィクトリア朝(1837〜1901年)は、アメリカの西部開拓時代と同じ19世紀です。また1869年に完成した大陸横断鉄道をはじめ、西部の発展そのものが蒸気機関車に支えられていました。1999年の映画『ワイルド・ワイルド・ウエスト』など、西部劇とスチームパンクを掛け合わせた作品は以前から作られています。


Q. バス・リーブスの史実を描いた作品はありますか?


A.2023年に実写ドラマ『法執行人:バス・リーブス』(主演デヴィッド・オイェロウォ)が制作されており、日本でも配信で視聴できます。史実寄りの人物像を知りたい場合は、こちらもあわせて観るとアニメとの違いが楽しめます。


この記事の「見せる」という考え方をもっと知りたい人へ


歯車やパイプをあえて外に出すのはなぜか。スチームパンクデザインの基本を、機能・素材・ディテールの三つの視点からまとめた入門書です。




スチームパンクそのものが気になった人へ


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文・構成:ツダイサオ(日本スチームパンク協会 理事)


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