【第14回】名前は「スチームパンク」だけど…その実態は? そして、理想のスチームパンクカフェを考える!
- 日本スチームパンク協会
- 5月21日
- 読了時間: 1分
更新日:6月6日

喫茶『蒸談』へようこそ
ここは蒸気と歯車、そして空想が立ちのぼる場所
カウンターに灯るオイルランプ配管の奥から、ふいに鳴る蒸気の音
今日の話題は、スチームパンクな“カフェ”のかたち想像のなかに
一杯のコーヒーを注いで──
コラム:「物語を飲む場所」
カフェというのは、ただ飲み物を出す場所ではない。 誰かが一人で本を読む空間であり、誰かと静かに言葉を交わすための場所でもある。
カフェにはいつも、「何かが終わったあと」や「何かが始まる前」の時間が流れている。 そしてその“余白”こそ、物語が染み込みやすい空気なのかもしれない。
スチームパンクという世界には、「かつてそこに技術があった」「誰かがそれを使っていた」という記憶のような気配が漂っている。 だから、カフェのように人が出入りし、時間が蓄積される空間とは、とても相性がいい。
わざわざバルブを回したり、カプセルで注文を送ったり。 便利さではなく、「かつてそうしていたらしい手順」が、いまもそこに残っているという演出。 それだけで、その空間には誰かの物語が宿りはじめる。
もしスチームパンクなカフェが存在するなら── そこはきっと、歯車が静かに回り、蒸気がやわらかく漂い、 「誰かがいた痕跡」をそっと残してくれる場所になるはずだ。
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